「ニキビくらいで病院に行くのは大げさかも」「青春のシンボルだから仕方がない」……。 そんな風に思っていませんか?
医学的に、ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という立派な皮膚の病気です。放置したり、自己流で潰したりしてしまうと、炎症が長引き、生涯消えない「ニキビ跡(クレーター状の凹凸や強い赤み)」として残ってしまう可能性があります。
きれいな肌を保つためには、ニキビが「できた瞬間」から適切な治療を始めることが大切です。
ステップ別:クリニックでのニキビ治療
現在のニキビ治療は非常に進化しており、患者様の状態に合わせて「保険診療」と「自由診療(自費)」を組み合わせた最適なアプローチが可能です。
1.保険診療:今あるニキビを早く治し、新しいニキビを防ぐ
まずは保険診療で、ニキビの原因にしっかりアプローチします。
毛穴の詰まりを改善するために、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬を用い、ニキビの初期段階(コメド)を減らし、再発を防ぎます。
皮脂と角質が混ざって硬くなった面皰(コメド)に対しては、面皰圧出を行います。専用の器具を用いて毛穴の詰まりを取り除くことで、炎症の悪化を防ぐ保険診療による治療です。
赤く腫れた炎症性ニキビに対しては、抗菌薬の内服や外用を併用し、できるだけ早く炎症を抑えます。
また、膿がたまったニキビでは、**針で出口を開けて内容物を排出する「膿腫穿刺」**を行うことがあります。これは、炎症を早く鎮め、ニキビ跡の凹みを防ぐための保険治療です。
2. 自由診療:繰り返すニキビ・ニキビ跡への積極的ケア
保険診療で改善が難しい場合や、さらに一歩進んだ美肌を目指す場合に提案します。
自費治療によるニキビ治療の考え方
ニキビ治療では、原因に合わせて段階的に治療を組み合わせることが大切です。当院では、以下の考え方をもとに治療をご提案しています。
1.ニキビ菌の増殖を抑える
アゼライン酸外用などを用いて、菌の増殖や炎症を抑えていきます。
2.毛穴のつまりを改善する
サリチル酸ピーリングで古い角質をやさしく取り除き、毛穴が詰まりにくい状態を目指します。また、イソトレチノイン内服は角質が過剰に作られるのを抑える作用があります。
3.皮脂・毛穴環境を整える
ニードルRFは、毛穴周囲や皮脂腺にアプローチし、皮脂や炎症が起こりにくい肌環境を整えるデバイス治療です。繰り返すニキビや毛穴トラブルのベースケアとして行うことがあります。
4.皮脂分泌をコントロールする
皮脂分泌が多い場合には、重症例ではイソトレチノイン内服や、マイクロボトックスによる皮脂分泌の抑制や、レチノール・トレチノイン・アゼライン酸外用による皮脂や毛穴環境の改善を組み合わせて行うことがあります。
ニキビ跡になる前に、皮膚科医の診断を
ニキビ治療の最終的な目標は、ニキビを治すことだけでなく、「ニキビ跡を作らないこと」にあります。
「市販薬を試したけれど効果がない」「何度も同じ場所にできる」「跡が残るのが怖い」 そんな方は、ぜひお早めに当院へご相談ください。保険診療を中心に、あなたのライフスタイルや肌の状態に合わせた治療計画を一緒に立てていきましょう。


