ヒリヒリ・ガサガサにサヨナラ。  敏感肌を立て直す「引き算」のスキンケア

「いつもの化粧水がしみる」「肌が粉を吹いてカサカサする」「何を使っても赤くなってしまう」

そんな時の肌は、外敵から身を守る「バリア機能」が著しく低下しています。良かれと思って美容液を何種類も塗り重ねたり、念入りにマッサージしたりするのは逆効果。敏感肌を立て直すために必要なのは、プラスのケアではなく「刺激を減らす引き算のケア」です。


敏感肌・乾燥肌を救う「スキンケアの鉄則」

バリア機能が弱った肌は、ごくわずかな刺激にも過敏に反応します。まずは日々のルーティンを見直してみましょう。

1. 洗顔:温度と水圧に細心の注意を

洗顔はスキンケアの中で最も肌に負担がかかる工程です。

○乾燥肌の洗顔料は、洗浄力が強すぎないアミノ酸系などの弱酸性タイプを選び、泡でやさしく洗えるものがおすすめです。
アルカリ性に傾きやすい固形石鹸はつっぱりやすく乾燥を悪化させることがあるため避け、洗い上がりにつっぱり感が出ない、必要なうるおいを残せる処方を目安にしましょう。

  • 温度は32〜34℃: 体温より少し低めの「ぬるま湯」が理想です。熱すぎると肌に必要な皮脂まで流してしまい、冷たすぎると汚れが落ちません。
  • こすらず、置くように: タオルで拭くときも、ゴシゴシ擦るのは厳禁。柔らかいタオルを肌にそっと押し当てて水分を吸わせるだけにしましょう。

2. 保湿:成分を選んで「蓋」をする

バリア機能を補うために、成分にこだわったシンプルな保湿を行いましょう。

  • タイミング: 洗顔後、水分が蒸発し始める**「直後」**に塗るのが鉄則です。
  • 注目成分: 肌の細胞同士を繋ぎ止める**「セラミド」や、高い保水力を持つ「ヘパリン類似物質」**を配合した、低刺激な乳液やクリームを選びましょう。
  • ミニマムケア: 炎症がひどい時は、無理に多くのアイテムを使わず、ワセリンなどのシンプルな保護剤で「蓋」をするだけでも十分な場合があります。

クリニックの役割:化粧品だけで解決しようとしない

「これくらいで皮膚科に行ってもいいの?」と迷われる方も多いですが、ひどい乾燥や赤み、ヒリつきがある場合は、すでに肌が「炎症」を起こしているサインです。

化粧品はあくまで「健康な肌を維持するもの」であり、起きてしまった炎症を治す薬ではありません。

  • 適切な外用薬の処方: 医師の診断のもと、炎症を素早く鎮める抗炎症薬や、医療用の高い保湿力を持つ外用薬を処方することで、長引く肌荒れをスピーディーに改善へと導きます。
  • 悪循環を断ち切る: 自己流のケアで悪化・長期化させてしまうと、色素沈着や慢性的な敏感肌に移行するリスクがあります。「おかしいな」と思ったら、早めに専門医に相談することが、美肌への一番の近道です。

健やかな「自立した肌」を目指して

敏感肌のケアは、まず刺激を取り除き、肌が自ら潤う力を取り戻すのを待つ「忍耐」も必要です。

当院では、診察を通じてあなたの肌が今どのステージにあるかを見極め、スキンケアの指導からお薬の処方まで、トータルでサポートいたします。ヒリヒリ・ガサガサを卒業して、ストレスのない穏やかな肌を一緒に取り戻しましょう。