「人より顔が赤くなりやすい」「ちょっとした温度変化ですぐに火照る」「常に顔に赤みがあり、ニキビのようなブツブツも出る」
その悩み、単なる敏感肌や体質だと思い込んでいませんか?実は、それらは「酒さ(しゅさ)」という、適切な治療が必要な皮膚疾患である可能性があります。酒さは放置すると徐々に進行し、赤みが定着してしまうこともあるため、正しい知識とケアが重要です。
酒さ・赤ら顔の主な要因とは?
酒さの明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、体質的に「顔の血管が広がりやすく、炎症が起きやすい状態」にあると考えられています。以下のような日常的な刺激が引き金(トリガー)となり、症状が悪化します。
- 環境刺激: 激しい寒暖差(冬の暖房や夏の冷房)、直射日光(紫外線)。
- ライフスタイル: アルコールの摂取、香辛料などの刺激物、激しい運動、熱い入浴。
- 精神的要因: 緊張、不安、過度なストレス。
これらの刺激が繰り返されることで、肌の深い部分にある毛細血管が拡張し、血液が透けて見えることで、赤みが引かなくなってしまいます。
酒さの進行ステージ
酒さは、放っておくと以下のように変化していくことがあります。
- 紅斑(こうはん)毛細血管拡張型: 常に顔が赤く、血管が浮き出て見える。
- 丘疹(きゅうしん)膿疱型: 赤みに加え、ニキビに似たブツブツができる。
- 鼻瘤(びりゅう): 鼻の皮膚が厚くなり、凹凸ができる(主に男性に多い)。
対策と治療:赤みをコントロールするために
赤ら顔の改善には、「生活習慣での予防」と「医療機関での積極的な治療」の両輪が必要です。
1. 生活習慣でのセルフケア
まずは、血管を広げる刺激を最小限に抑えることが第一歩です。
- 徹底したUVケア: 紫外線は炎症を悪化させる最大の敵です。低刺激の日焼け止めを毎日使いましょう。
- 洗顔は優しく: ゴシゴシ擦る刺激は禁物です。ぬるま湯で、泡を転がすように洗います。
- 食事のコントロール: 辛いものやアルコールなど、体が火照るものを控える工夫を。
2. 医療的ケア(クリニックでの治療)
保険診療による酒さの治療
セルフケアだけでは改善しにくい赤みに対しては、保険診療による治療を行います。症状に応じて、医療の力で赤みや炎症に直接アプローチします。
Vビーム(レーザー治療)
血管に反応するレーザーを用いて、拡張した毛細血管に作用し、赤みの改善を目指します。周囲の皮膚への負担を抑えながら治療できる点が特徴です。
内服・外用治療
炎症を抑える内服薬や、酒さに用いられる外用薬を使用し、肌の炎症を鎮めていきます。症状の程度や経過に合わせて治療内容を調整します。
自費診療による酒さ・赤みの治療
保険診療に加えて、赤みを繰り返す方や肌環境を整えたい方には、自費診療を組み合わせることがあります。
エリシスセンス(ニードルRF)
微細な針と高周波を用い、皮膚の炎症環境や血管周囲の状態を整え、赤みが出にくい肌を目指します。
美容導入
有効成分を肌の奥まで届け、赤みや刺激を受けやすい肌をやさしくサポートします。
プルリアル デンシファイ
うるおいと弾力を高め、皮膚のバリア機能を整えることで炎症や赤みが起こりにくい肌環境へ導く注入治療です。
「放置しないこと」が何よりの近道です
「ただの赤ら顔だから」と諦めてしまう方は多いですが、酒さは適切な治療によってコントロールできる病気です。赤みが引くと、お肌の透明感が上がるだけでなく、心まで明るくなる患者様を私たちはたくさん見てきました。
当院では、お一人おひとりの赤みのタイプを見極め、ライフスタイルに合わせた治療プランをご提案します。ひとりで悩まず、まずは一度ご相談ください。


